箱型擁壁工法ハンドブック2013
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29吸出し防止材は常に上からの雨水や背面からの湧水等に備えて天端も含めて敷設すること。また、天端より下げた位置に敷設するのは、風でめくれるのを防止することと、風化を予防するためです。①天端に構造物を設置する場合大量の雨水や、山側からの突然の水によって、道路が川のようになる場合があります。このように地表水が擁壁内に浸入し、背面土の含水量が増大すると、土の単位体積重量が増加したり、土の強度が低下したり、粘土の吸水膨張などが生じて土圧が増大します。さらに急激な水圧が作用して、擁壁の安定が損なわれる原因となります。その対策の1つとして擁壁路肩にアスカーブ設置の設計を行い、擁壁の端部部分より長く設置することで、地表水による擁壁端部付近覆土の洗堀を防止します。注意1:大量の地表水が壁内に入ると基礎の支持力低下を招く恐れがあるので注意が必要です。注意2:擁壁端部覆土部分は特に地表水に先堀されやすいので注意が必要です。85868785擁壁天端部分の設計は?Q31A31②アスカーブの設置9291888990地表水の処理(舗装)設計について

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