箱型擁壁カタログ
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11災害時の安全性を検証するため、技術的課題について検討しました。以下の資料は、(財団法人・当時、現一財)土木研究センター発刊(H15年9月5日)の「箱型擁壁」耐震性技術検討委員会・報告書(248p)より原文で編集しています。大型動的遠心力載荷試験装置(写真提供:独立行政法人 土木研究所)箱型擁壁耐震模型実験大型動的遠心力載荷試験装置は地盤・土構造物・基礎構造物・建物などの1/N倍の縮尺模型にN倍の遠心加速度を作用させ、実物大実験に近い結果を得ます。●世界でも最大級の遠心力載荷試験装置●より精度の高い大地震の再現可能!遠心力載荷装置と揺動架台が一体化●極めて高速で高精度に震動の制御や地盤の変形計測が可能。光ロータリージョイントの採用●長時間の遠心力載荷を必要とする静的試験を効果的に実現可能!2台の揺動架台を使用■大型動的遠心力載荷試験装置による振動実験(実験最大壁高18m)■遠心実験箱型擁壁は、設計上想定されるL2spec I(500gal程度)地震動で安定計算が成立する約2倍の擁壁高さや、それよりも大きな加速度を有する神戸波(800gal程度)地震動で安定計算が成立する約3倍の擁壁高さでも基礎地盤を含む擁壁の崩壊に対する安全性が確保されており、従来のもたれ式擁壁には無い十分な地震時安定性が確認されました。 神戸波地震動800gal加振後の状況ステップ4 L2spec I地震動500gal加振後の状況ステップ2豊浦砂地盤の加振後の状況 H=14m関東ローム地盤の加振後の状況 H=14m<基礎地盤と擁壁機能の損傷無し><基礎地盤と擁壁機能の損傷無し>豊浦砂地盤の加振後の状況 H=14m関東ローム地盤の加振後の状況 H=14m<基礎地盤と擁壁機能の損傷少し><基礎地盤と擁壁機能の損傷少し>耐震検討箱型擁壁工法は、(財団法人・当時、現一財)土木研究センター「箱型擁壁・耐震性技術検討委員会」において、大型動的遠心力載荷試験装置(独立行政法人 土木研究所)による耐震模型実験と二次元動的・静的FEM解析などにより、箱型擁壁工法Lタイプの耐震設計手法や構造特性の定性的な検証がなされ、従来の大型積みブロック擁壁との構造特性や耐震性能の違いと共に同報告書(平成15年9月発刊)にまとめられ、擁壁工法としての高い耐震性と安全性が公的に検証されました。(財団法人・当時、現一財)土木研究センター「箱型擁壁耐震性技術検討委員会」報告書より箱型擁壁工法・耐震性技術検討委員会による公的な実験等による検証と手法2災害時の安全性能の提案ーⅠ1災害時の安全性能の提案ーⅡ1施工時の安全性34修復性の提案5急速施工が容易環境改善の提案2.6リユースの提案スマートフォン、タブレットから「COCOAR(ココアル)」という無料アプリをインストールして、写真をスキャンすると動画をご覧になれます。耐震実験の詳細はこちらのQRコードから確認できます。

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