箱型擁壁カタログ
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62506遮水コンクリートの設置要領200mm以上箱体中央部の遮水コンクリート遮水コンクリート(厚さ10~15cm程度)テンサーSS1水抜き用孔250コンクリート単粒度砕石200mm以上遮水コンクリート上段箱体下端吸出し防止材箱体の水抜き孔200mm以上箱体中央部の遮水コンクリート遮水コンクリート(厚さ10~15cm程度)テンサーSS1水抜き用孔250コンクリート単粒度砕石200mm以上遮水コンクリート上段箱体下端吸出し防止材①基礎工とかごテンサー②-1暗渠菅と遮水コンクリート一般に斜面状地盤に構築された擁壁では、大雨や突然の湧水などにより擁壁の基礎地盤や根入れの一部が洗掘されて、地盤の変状と共に基礎部には集中的な応力を受け易くなります。特に一般的な剛性型の基礎では、ひび割れが発生すると地震動などの応力によりそれが増幅して、擁壁自体のひび割れ破壊や崩壊などに至る場合があります。箱型擁壁工法を構成する「基礎部かごテンサー」は、フレキシブルで強固な一体型の基礎盤であり、基礎地盤の変状に伴う集中応力を分散する役割が有ります。基礎部かごテンサーの耐震性かごテンサー基礎図鉄道の軌道バラスト(鉄道用単粒度砕石)は、そのせん断抵抗力を利用して大きな列車荷重の衝撃などを低減していますが、箱型擁壁工法の「基礎部かごテンサー」は、さらにこの単粒度砕石をジオグリッドで連続的に拘束した一体型の基礎盤であり、大規模地震動などの過酷な荷重条件をより低減させる効果が有ると言われています。箱型擁壁工法の主要な資材と役割暗渠管(部分開孔暗渠パイプSD150A)の設置は必ず行い、湧水の量により(雨になると量が増える地形がある)横断排水管の設置個所を増やします。通常は30mに1か所でよいが、排水管の3分の1を超える湧水が日常的に出ている場合は、10mに1か所程度に横断用暗渠管を増やします。突然の湧水や豪雨など暗渠パイプでは十分な排水が出来ない場合には、壁体の前壁裏側から背面土に至るまでの遮水コンクリート版を打設して、できるだけ壁体の前面側に排水します。遮水コンクリートの施工例(断面図)

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