箱型擁壁カタログ
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8箱型擁壁工法の重要なパーツの役割⑤壁体材:単粒度砕石◆擁壁の構成材料は箱体と単粒度砕石(S-40前後:2・3・4号砕石)又は割栗石で行うため材料置場等の管理が容易です。◆JISで規定されているため品質にばらつきが少なく、永久的な品質確保が出来ます。◆万が一擁壁が被災しても、また、リユースする場合でも繰り返し使用することが出来るので修復やリユースの際に工費が非常に経済的に済みます。例えば、路盤材のC・RC・M-40を詰める(40〜0)必ず、雨、湧水、雪解け水などにより微粒分、細粒分が流出してしまいます。空隙が多く、砕石が噛み合っていない状態です。このような状況では擁壁としての機能を維持できませんので、積直しが必要です。S-40前後S-40前後とは、単粒度砕石3号の前後という意味で2号3号4号を示します。壁体材に単粒度砕石以外を材料とした場合、地震の際、繰り返し起きる余震などにも砕石の噛み合わせ抵抗が発生しなくなり、箱体に変状が生じやすくなります。特に、微粒分を含んだ砕石などを使用すると、このしなやかさと粘りを失い、さらに、雨水や雪解け水などにより微粒分が擁壁外に流出してしまいます。その結果、壁体材内に大きな空くう隙げきが発生し、擁壁が変状を起こしやすくなります。また、土砂と違い単粒度砕石は礫(小石)として安定した性質を持っています。安定計算上においても擁壁として要求される性能を確実に得られ、施工の安全性も確実に得られるため維持管理上における安定性にも優れた材料です。※万が一、細粒分の混入した砕石を使用した場合の結果は?単粒度砕石2号砕石 S-60(60〜40mm)1020304050607080単粒度砕石3号砕石 S-40(40〜30mm)1020304050607080単粒度砕石4号砕石 S-30(30〜20mm)1020304050607080単粒度砕石の百分率の写真をQRコードで確認できます。

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