箱型擁壁工法ハンドブック2013
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10※万が一、細粒分の混入した砕石を使用した場合単粒度砕石は、物価版にS-30(4号)のみ記載されていますが、S-40とは、その上の3号になります。S-40前後とは2号、3号、4号の砕石を示します。例えば、路盤材のC・RC・M-40を詰める(40〜0)雨や雪解水で細粒分だけ流れ出る空隙が多く、砕石が噛み合っていない状態壁体材に単粒度砕石以外を材料とした場合、地震の際に繰り返し起きる余震などにも砕石の噛み合わせ抵抗が発生しなくなり、箱体に変状が生じやすくなります。特に、微粒分を含んだ砕石などを使用するとこのしなやかさと粘りを失い、さらに、雨水や雪解け水などにより微粒分が擁壁外に流出してしまいます。その結果、壁体材内に大きな空くう隙げきが発生し、擁壁が変状を起こしやすくなります。また、土砂と違い単粒度砕石は礫(小石)として安定した性質を持っています。安定計算上においても擁壁として要求される性能を確実に得られ、施工性の安全性も確実に得られるため維持管理上における安定性にも群を抜いた材料です。2526S-40前後設計について

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