箱型擁壁工法ハンドブック2013
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25小段部分に現場打ちコンクリートの打設を行う場合、箱体前壁と現場打ちコンクリートの間にコンクリートと同じ厚みの伸縮目地材(エラスタイト)を延長方向に施工します。また横断方向には箱体目地の位置に20mm以上のエラスタイトを10m毎に入れます。エラスタイトを使用する理由箱体を全段積んでから小段部分のコンクリートを施工すれば擁壁の動きが安定してひび割れなどが起こりにくいのですが、その場合小段幅内での作業を強いられます。通常の歩掛りでは安全を確保した施工が出来ません。そのため各段の箱体を据付けた後、現場打ちコンクリートの打設を行うことが多く、各段の施工が進む過程で下部壁体材に荷重が掛かり、微細な動きが最上段終了まで擁壁全体に出てきます。どのような擁壁でも、工事中において最終荷重が終了するまで微細な動きを生じることがあります。また背面土には強い地震、多量の雨、湧水など、自然条件などにより荷重が突然増えることで擁壁に微細な動きを起こすことがあります。強い直射日光による膨張収縮などにあっても亀裂が生じることがあります。696870河川以外で、小段部分に現場打ちコンクリートを打設する場合は?Q27A27-1A27-2A27-3設計について

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