箱型擁壁工法ハンドブック2013
35/68

34常時において、剛体と比較しても遜色はありませんが、特に地震時に安定性が発揮されます。現在まで多くの地震がありましたが、それによって崩壊した事例はなく、地震加速度の大きかった中越地震では、震央付近に設置されていた箱型擁壁が地盤ごと真下(1m程)に下がりましたが、擁壁は破損もなくライフラインを守る道路下の擁壁として安定を保持しました。(財団法人:当時、現・一般財団法人)土木研究センターでの実験や解析はそのような実績(実現象)を裏付けるものであり、様々な角度からの解析は今後も箱型擁壁工法設計の支えになるものです。(「箱型擁壁」耐震性技術検討委員会報告書P.193)参照剛体擁壁に対しての安定性は?Q2A2106壁体材(中詰め材・裏込め部分も含む)の転圧は基本的に250mmごとにタンピングランマーやハンドガイドローラで行います。各段の据付け天端はハンドガイドローラで行うと高さの調整がしやすくなります。壁体材の締固めについてQ3A3107工法について

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です