箱型擁壁工法ハンドブック2013
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398mを超える箱型擁壁工事も製品重量が変わらないため比較的容易です。しかし盛土の場合は、盛土材の適切な施工管理が一番重要です。特に盛土材の品質や施工管理が不十分な場合、長期的な圧あつ密みつ沈ちん下かに伴って擁壁に変状が生じることもあります。工事期間中は、大量の雨とともに土砂が壁体材に侵入しないよう、背面土の造成勾配など十分な施工管理が必要です。特に基礎地盤の支持力が十分あることは当然ですが、根入れについても多く取れればより安全側の設計となります。直高が高い箱型擁壁の施工性は?Q10A102地山が端部に位置する場合は、箱体位置が地山に密着できることが重要です。3端部納まり寸法4下記の図は箱型擁壁工法の多年度工事の現場において、本年度工事分については、最上段まで完成を行う場合に端部の施工に対する注意です。端部止め箱体が次年度施工の箱体前壁に触れないように、あらかじめ位置をずらして設置を行います。1箱体(主にB型を使用、A型を使用のケースもある)を180°反転しながら所定の位置に据付けます。箱体同士の端部の納まりはどのようにするのか?Q11A11※レリーフ寸法は含まない反転部分反転部分126127128129130工法について

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