箱型擁壁工法ハンドブック2013
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8土圧計算は建設技術審査証明書に記載された方法により行っています。(財団法人:当時、現・一般財団法人)土木研究センター「箱型擁壁・耐震性技術検討委員会」における二次元動的弾塑性FEM解析・二次元静的弾塑性FEM解析、大型動的遠心力載荷試験装置(独立行政法人 土木研究所)による耐震模型実験などにより、耐震設計手法や構造特性の検証がなされ、擁壁工法としての耐震性能と十分な安全性を有していることが公的に検証確認されました。兵庫県南部地震、中越地震、能登半島地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震、東北地方・太平洋沖地震の実現象などにおいても崩壊が1件も無く、箱型擁壁が構築された道路のライフラインはすべて確保されました。(「耐震性技術検討委員会報告書P193・報告書概要版P.30)参照「道路土工・擁壁工指針」に「裏込め材料の土質性状は土質試験により判断することが基本である」と指摘されています。もたれ式擁壁設計法を準用した箱型擁壁設計法に対して、(財団法人:当時、現・一般財団法人)土木研究センターにおける様々な実験や解析結果も安全側の計算結果を与えており、背面土の粘着力cを設計上考慮することは妥当であると判断されています。また粘着力を把握することによって、より経済的に擁壁の設計を行うことができます。(粘着力の適用については過度な使い方を禁止しています)(耐震性技術検討委員会報告書P193・報告書概要版P.30)参照※実験の結果実験の直線状のすべり形状は試行くさび法で想定される破壊モードと同様であり、また、もたれ擁壁設計法も準用した箱型擁壁設計法は実験と比較して安全側の計算結果を与えるなど、適用性が高いことが証明されました。粘着力を考慮するのは問題があるのでは?Q11A11計算方法はどうか?Q12A122021設計について

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